今年の3月に中国貴州省の鎮遠に旅行した。舞陽河の両岸に開けた山間部の古い町である。
川の北岸に明・清代の古い住居が残っている。背後の小山は石屏山というらしい。中腹に古い寺院が建っている。私は元来山登りの趣味があるが、最近、日本ではあまり登山したいという気が起こらず、山から遠ざかっていた。ところが、中国に来てちょっと興味のある山があると、不思議と無性に登りたくなる。その寺院を目指して山を登ることにした。
通りから山に向かって少し入ると、趣のある路地が広がっている。山に向かう階段があり、ずんずんと登った。寺院についた、四宫殿。この辺はかつての城跡である、鎮遠城墙。ここから先は、有料の観光地になっている。寺内にはお坊さんがいて、入場券を売っていた。先に進むと、街を見渡せる場所についた。遠くが鉄道の駅のある新市街で手前が古い町並みである。菜の花のお花畑がありなかなか美しい。ここらが頂上か?
さらに進むと、はるか遠くまで山々が見通せる場所についた。城壁が延々と続いている。中国南方長城と言われるものの一部で、有名な万里の長城と同じく、明・清代に建設されたらしい。
途中、中腹にある展望台に寄った。長い階段を下り、街の通りまで下りてきた。
通りから振り返ると、あの展望台が石屏山の断崖絶壁の上に見えた。
By Dagui
最終更新日:2025年07月14日